『アナと雪の女王』の感想。

※ネタバレ注意!
 
 
アナと雪の女王』を見に行ったら『Frozen』という映画だった。
 
僕は、「しまった!!こりゃパチモンだ!!昨今のアナ雪ブームに便乗した偽物の映画だ!!また奴らの仕業だ!!❝紅の暁旅団❞の仕業だ!!やつらが日本経済を混乱させて、人類を滅亡させようと企てているのだ!!」と思ったが、我慢して見続けるとアナという人間や雪の女王のような人間が出てきたので、これは原題が『Frozen』というだけで、決してパチモンというわけではないということがわかった。
 
映画の中では、たくさんの氷売りの男性たちが、日本でいうところの炭坑節やヨイトマケのような歌を歌いながら氷を切り出していた。そのような歌を歌い勢いを付けないと、極寒の中で氷を切り出すという作業ははかどらないのだろうということがわかった。
 
氷売りの生活はどんなふうだろうか。
 
冬は氷を取り、夏に氷を売ることで生計をたてているのだろうな。氷を溶かしてはいけないから、夏がくるまでは丁寧に氷を保管しておく必要があるのだろうな。ということは、氷室の設計や管理というのも氷売りの大切な仕事になるだろうな。
 
ここで氷室について勉強してみよう。 http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E5%AE%A4
 
そうなんだ!現代の日本にも氷室って残ってるんだ!
 
冷蔵技術の発達した現代文明の中で氷室を維持するということにはどのような意味があるのだろうか。。。伝統的な文化を維持するということだろうか?それとも、氷室で保管された天然氷のほうが良いということだろうか?
 
それから、氷室には鮮魚などを保管するという役割があるのだな。これはきっと、冷蔵技術が未発達の文明にとっては大切なことだろう。なぜなら、暖かい中に死んだ魚を保管しておくと腐ってしまうからだ。腐った魚を食べるとお腹を壊してしまいます。
 
そう考えると、氷売りというのは大切な職業だ。この職業の働き具合によって、民衆の食文化は大きく違ってくるだろう。炭坑節やヨイトマケのような歌を歌いながらでもやり遂げる必要がある重要な役割だ。
きっと、氷売り達はその仕事にプライドを持っていたことだろう。誇り高い男たちなのだ。そんな彼らの夏が奪われてしまったら、彼らはどんな気持ちになるだろうか。確かにエルサはうっかりさんで、その氷化能力に悪意がなかったとしても、氷売り達の絶望感は想像を絶するものではないだろうか。 中には突然の夏の冬化によって、なんの希望も持てなくなって、死を決意したものもいたかもしれないな。技術系の職業人に取って、その活躍の場を奪われるというのはとても辛いことだろうし。。。
 
だからこそ、僕らは伝統的な職業を大切にしたいのです。たとえ僕らの文明が冷蔵技術の発達したものであったとしても、伝統的な職業には歴史があるのだから。たとえ無用の職業になろうとも、そこに人間の知恵や思いが詰まっている以上、大切にしたいというのが人間らしさというものだろうし。
 
以上の理性的で合理的な推論によって導き出された『アナと雪の女王』の感想は、“伝統的な職業は大切にしよう”ということだ!
 
やったね!!