既在の音。

SSTが好きです。

SSTといっても、ソーシャルスキルレーニングじゃありませんw

かつてセガにSST・BANDなる所属バンドがいて、彼らの音楽が好きなのです。
確か、SSTには、セガサウンドチームもしくはスーパー・ソニック・チームの両方の意味があったはずです。
当時は体感ゲーム全盛期で、でっかい筐体に派手派手な画面、そして、スカっとする音楽が付き物でした。

どれだけスカっとするかというと、思わずアウトランの筐体に箱乗りしてしまうほどスカっとしていますw

で、好きなのは、その音源です。
今でこそゲームのBGMは豪華ですが、その当時はFM音源メインで、PCMが乗ってれば豪華ですげーって感じです。
頑張って工夫して音作りをしている様子がうかがえるんです。
ターボアウトランの曲とかは、ギターメインなんですが、ギターの音も生音じゃなくって、作られた音なんです。
で、この作られたギターの音が、今聞くと味わい深いんです。
味わい深いっていうか、もう一周して、サイバーでソリッドでアグレッシブでかっくいーんです。

この音を、たとえばドの音で鳴らすとします。
その時の音はギターそっくりにシュミレートされているんですが、音程が変わると、ギターっていうか、ギター的な別の音に聞こえるんです。
オクターブ変わると、もうギターっていうか、もうなんか別のものです。

で、その当時は情けない音源だなぁって思ってたんですが、今だと、そのありえなさが良いんです。

セガ以外にも、カプコンにはアルフ・ライラ・ワ・ライラって人たちがいたり、タイトーにはZUNTATAがいたりで、それぞれ良い曲を作ってて好きでした。

で、実は僕は田舎に住んでいたんで、なかなかゲーセンでゲームができなかったんです。
ゲームに行くにはバスで30分かけなければならなかったw
で、音楽だけでも聴きたいなぁとおもって、やったことのないゲームの曲とかも良く買ってました。

ゲーム雑誌に掲載されているゲームの画面とCDで、イメージを膨らませるんです。
なので、現実にゲームをすることも好きだったんですが、曲を聞いて妄想を膨らませるのも好きでしたw

先日実家に帰ったとき、押入の中をひっくり返し、こうしたゲームの曲を端からPCに取り込んできました。

今のマイカーはスマートですが、あのころのBGMを良くかけます。
テンションがあがるのはナイトストライカーの曲。(もちろんSST・BANDの曲もw)


過去の地平から訪れる、幼い僕のあり得ない妄想は、今も現在に息づいています。

既在の履歴を引き連れ、スマートは今日も快走しますw