コレクティブ・エラー。

脳と機械は接続されるのですが、その接続のされ方にはいくつかの種類があるものです。

それは、大まかではありますが、次の二つの方法に分けることが出来ます。




接続技法-Ⅰ
「量的接続法(もしくは「理系的接続方法」)」

接続技法-Ⅱ
「質的接続法(もしくは「文系的接続方法」)」





Ⅰは、大SF作家ブルース・スターリング的な世界観です。
「スキズマトリックス」の感じです。
この方法はさらに、ルーディーラッカー的な方法と「接続された女」的な方法に分けられるのですが、どちらも脳を直接機械につなぐことを特徴とします。


Ⅱは、大夢想家夢野久作的な世界観です。
ドグラマグラ」的な感じです。
類似した方法として、ラブクラフト的方法や沼正三的方法があげられるのですが、どちらも脳を直接機械につながないことを特徴とします。



そして僕は文系的な人間なので、脳を機械につなげると「質的接続法」が選択されて、脳髄が礼儀正しく作用し始めるのです。
脳髄の作用は、アカシックレコードの思い出を反復させるのですが、その思い出は大抵辛い記憶です。

だから胎児は夢の中で泣くのだ。

泣くのだ。

だ。




だ。

が。

しかし。




だがしかしそれもまたいたしかたがないことなのです。

胎児は夢の中でしか泣けないのです。

なぜならば、きっと胎児が「おぎゃあ」と泣いていたら、その母体はうるさくってしかたがないだろうし、夜も眠れないだろう。

母体が不眠症になってしまったら、胎児は無事に出生できないかもしれない。

だから、胎児は母体を気遣って、胎内では泣かないようにしているのです。


と、いうことは。
不眠症である妊婦の胎内に生きている胎児は、大声をあげて泣いてしまっているのだろう。。。

だがしかしまたそれもいたしかたがないことなのです。




・・・ちなみに・・・CorrectiveなErrorはP-modelの「舟」のリミックスであるのですが、それはコレクティブなエラーとはあまり関係がありません。