レーテー機能が順調に発動中。

ベッドから起きられない。

なぜなら外が寒いから。

季節がめぐってくるたびに、人は「寒い」だの「暑い」だのいいますが、よく考えると毎年毎年何回も何回も経験していることだから、そんなに寒いことや暑いことに驚かなくてもいいのになぁって思いました。

そして、毎回「寒い」だの「暑い」だの、そうした嘆きを聞くたびに、「ああ。人は何て忘れっぽい生き物なのだろうか。去年も散々「寒い」だの「暑い」だの言いまくったではないか。去年の経験を覚えてられないのか?いや。もしかしたら、この忘れっぽさがあるからこそ、毎日の暮らしに新鮮な驚きを感じられるのかもしれない。そういえば、こんなに大きな過去の地平をもっているのは、生き物の中で今のところ人間くらいのものだろう。その人間でさえ、こうした去年の経験を忘れてしまって、さも始めて経験するかのように「寒い」だの「暑い」だの言い出すということは、そうした忘れる機能は生き物としてとても大切なことかもしれない。ということは、毎年毎年寒くなるとベッドから出れなくなってしまうことも、それは生き物として大切な忘れる機能が順調に働いているからだ。ああ良かった。」と思いました。

ああ良かった。

なんだかよくわからないけど、休日はベッドの中でぐだぐだしても大丈夫だ。