おめでとうございます。
おそらくこれは称えるべきことだと思います。
僕が世の中を生きていて最も恐ろしく思うのは、余地がなくなってしまうことです。
つまり、これから先を思い描いたときに、なんの可能性もなくなってしまうことです。
そして、集団の力は恐ろしいもので、簡単に余地を奪ってしまう。
しかも、善意の保護者的な奇跡のような親しさで、その人の可能性を奪ってしまう。
もし、この世界に確率の番人がいたら、余地を奪った者は「確率窃盗罪」で捕まえられてしまうでしょう。
さて、これで朝青龍にはいくつもの余地が生まれました。
どんな選択をするかは彼次第ですが、少なくとも朝青龍という20代の青年には成長すべき余地があります。
ですから、横綱を辞めたことは喜ばしいことであって、もし、今後彼が真摯に生きたのならば、いついかなるときでもヒーローになるチャンスはめぐってくるのだと思います。
(もちろんそれは、それと同じくらいのテンションで、まったく意味のない人生を送る余地があるということでもあるのですが。。。)
(もちろんそれは、それと同じくらいのテンションで、まったく意味のない人生を送る余地があるということでもあるのですが。。。)
そうしたわけで、引退おめでとうございます。