境目2。

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久しぶりに演劇を見てきました。


どうやら、演劇の専門学校繋がりの劇団の劇のようです。
演技をしている方も観客の方も、内輪の繋がりの人が多かったようで、なんだかこじんまりした感じの中での劇で、良かったです。


劇を見るのはおそらく6年ぶりくらいになります。


最後に見たのはナイロン100℃の「すべての犬は天国へ行く」って劇です。
戸川純がゲストで出演していて、主演は犬山イヌコでした。
あのときは、大きな劇場だったんで、出演者と距離を置いて見れたんですが、今回は専門学校の一室だったので、出演者との距離がとても近かったのが印象的でした。


大きな劇場とかだと、“見る”-“見られる”の関係がしっかり成立しています。
観客は見る人、演者は見られる人って感じです。
映画とかになると、その一方通行度はもっと大きくなって、観客は劇を観察できる特権的な立場を与えられます。
しかし、今回のような小さな劇場になると、そうはいきません。
観客である僕も、出演者の視線を痛いほど感じ、その緊張感はなかなか生々しいものがありました。
・・・途中でせりふが止まったり、ちょっと不安そうな表情がよぎったりするんです・・・結構スリリングw
そんな感じなんで、こちらは特権的な立場を維持することはできず、その劇を見ている僕の行動も、まるで出演者の視線に規定されているような、そんなソワソワした気分になってきます。

劇終了後はパーティーになり、出演者も観客も含めて、お酒を飲んだり食事を食べたりと、ほとんど距離感が無くなってしまいます。

出演者と観客の境目が、だんだんとあやふやになってきます。

おそらく、そうした癒合的な空間が小さな劇場の醍醐味なんじゃないかなぁと思えますし、今回の劇は、パーティーまで含めて出し物として捉えると、結構成立しているものもあるんじゃないかなぁとも感じられ、なかなか面白かったです。

そんなふうに捉えると、ロール・プレイ→レビューみたいな感じで、まるでグループワークに参加しているような気分でした。

・・・集団精神療法の後のカタルシスをみんなで共有している感じ。。。だから、僕も劇を見ているときは緊張していたし、その後のパーティーでは一気に緊張が取れて、場を楽しめたのかもしれません。。。・・・考えすぎかもw


あああ。
明日も仕事だ。
嫌だ。
給料日まで一週間もあるし・・・w