からだを動かすということ。

駅の目の前にダンス教室があって、小さな子がひとりで練習している。

たぶん小さいからということもあるのだろう、その子の身体は、自分の思い描くイメージ通りにはまだ動いてくれないようだ。でも、きっとこの子もそのうち成長して、自分の思い通りに身体を動かすことができるようになるんだろうなぁ。そして、成長しきったのちは老化して、中年~初老~老人と歳を取っていくのだ。歳を取ると、自分の身体はまたイメージから離れて、思い通りには動いてくれなくなるんだろうな。

数年前、こんな思いに襲われて、自分の走るフォームを動画に納めたことがあったけど、そのときはまだ大丈夫だった。

でもそれから何年も経ってしまった。今の僕の身体は、まだイメージ通りに動いてくれているのだろうか?

そう考えると、イメージと身体が一致している期間って限りがあるんだね。一致している間に経験できることはいろいろ経験しときたいな。

でね。
寄席に行くといろんな世代の人がいるから、いろんな笑いの姿に出会えるよ。中には奇異な笑いをする人もいるし、自然な笑いをする人もいる。たぶん、笑うってことにも、自分のイメージと身体の一致と乖離がつきまとうんだろうな。そして、これはあくまで僕の経験だけど、イメージと身体が一致しながら笑えているときとズレてしまってぎこちなくなってしまうときがある。これはなんだろうね。噺家さんとの呼吸かね?お客さん同士の空気感?まぁ、そんなことを考えながら、小満ん師匠の会に行っときます。