着物の。

class-夢。

光景-崩落後。



どんな出来事かはわかりませんが、世界が崩落するようなカタストロフィーが起こり、此の世は“あちら側”と“こちら側に”に分けられてしまいます。

“あちら側”とはたぶん“あの世”。
“こちら側”とはたぶん“この世”。

そして僕は、“あちら側”の世界に所属する人間になりました。

“あちら側”といっても、なにかおどろおどろしい世界という訳ではなくて、“こちら側”と平行しているのですが、ただ時間の概念がおかしくって、すべての時間が此処に現在しています。
そのことは、特殊な双眼鏡を使うとよくわかって、その双眼鏡ごしに世界を見ると、昔の世界が見えます。試しに鳥居を覗いてみると、昭和20~30年代ごろの風景がみえて、なにかプラスチックの人形のような機械のようなオブジェが見えます。

そうして、着物を着た女性がいて、その女性は少し苦しい目にあいます。
その女性は苦しくて、布団に入って汗をかいて苦しんでいたのですが、よく見ると、目が黄色くなっていて、3つになってました。だがしかし、目が黄色く3つになったとしても、その女性の魅力というものはまったく衰えず、惹かれるものがある。