集団は逸脱を許さない。

class-夢。

光景-取り壊される前の実家。



たぶん、僕は高校生か大学生です。

両親が不穏です。

不穏だが、それは行動に落ち着きがないとかそうしたことではなくて、僕のことを教育して更生させたいようなんです。
その様が、僕には不穏にみえるんです。

哲学に興味を持ったのは大学を卒業して何もしないでいた頃なんですが、夢の中の学生である僕は、家で哲学系の本を読んでいます。
そして、両親には「哲学=宗教的なものであり、社会から逸脱したもの」とうつるようで、そうした本を読むのをやめさせて、普通に社会に出て働くようにさせたいようです。

僕は哲学に興味をもっているといっても、それは現象学系列に対してであり、「なんで目が見えるのか?耳が聞こえるのか?価値観が形作られるのか?人のこころはどういう成り立ちになっているのか?意識はどうした成り立ちになっているのか?」といった認識論的な興味からです。
ですから、なにかの信仰があって、それを基礎付けるために哲学をしているとか、そうしたこととはまったく違うんです。

そして、このことをどんなにロジカルに説明しても、両親は理解してくれません。

両親の仲では「哲学は宗教的なものであり、社会から逸脱したもの」ということになってしまっているので、僕は哲学をしてはならず、認識について考えてはならず、社会の中に既にある価値評価の中に規定されなければならず。。。

父親の穏やかであるけど、なんとも焦った表情が印象的。

まったく理解してもらえないもどかしさがある。