差異性(または冗長性)は開放される。
なぜ。
墜落するのだろうか?
地球まで来れる科学力がありながら。
なぜ。
UFOは墜落するのだろうか?
それはたぶん。
UFOを操縦している宇宙人の特性に問題があるに違いない。。。
地球まで来て墜落しちゃって人間に捕まって解剖されちゃう宇宙人は、結構間抜けな奴なんだろうな。。。
たぶん。
彼はその故郷の惑星において、あまり幸福な人生を送ってこなかったんだろう。
どちらかというと、彼は故郷においても異邦人であったんだろう。。。
どちらかというと、彼は故郷においても異邦人であったんだろう。。。
どうしても浮いちゃうんだ。
何やっても浮いちゃってどうしようもなくって、いてもたってもいられなくなって、故郷の惑星を抜け出そうとしてUFOに乗って地球まで来たのだけれど、もともと何もできない間抜けだから、ガス欠か何かで墜落しちゃったんだ。
で。
人間に捕まって解剖されちゃったw
写真の男性も少し浮いています。
なにしろ、右手が銃になっているのです。
銃は物を壊すものだから危険なのですが、この腕銃はぶっぱなしても何も壊せません。
何も壊せないという意味では、腕銃は無能です。
腕銃は“物”を壊すことはできないけれど、“事”を壊すことはできます。
腕銃が壊せるものは、“意味”なんです。
腕銃をぶっぱなすと、出来事にまとわりついている“意味”が解体され、その始原にまで戻っていきます。
この男性は、自分の腕銃を鍛える為に、自分に向かって銃の試し打ちを続けてきました。
すると。
この男性の身の回りに起こる出来事にまとわりついている“意味”の群は解体され、始原にまで戻されます
始原まで戻された“意味”から見られた出来事は、「この男性にとっての物語」に変容します。
始原まで戻された“意味”から見られた出来事は、「この男性にとっての物語」に変容します。
・・・おそらく・・・世界を“自分にとっての物語”に変えなければ生きている心地はしないだろう・・・。
・・・しかし、“自分にとっての物語”は「独我の罠」に陥る可能性を持っている・・・。
・・・しかし、“自分にとっての物語”は「独我の罠」に陥る可能性を持っている・・・。
ウィリアム・ギブスンの小説の中では、「自己言及的に自分の物語を語り続けるAI」のことをnarratronと呼んでいたが、写真の彼もnarratronと化してしまっているようです。
・・・世界に起こる出来事が自分にとっての意味しか持たなくなってしまったら、出来事が自分から独立して持っているそのランダムな可能性や緩やかなゆらぎが奪われてしまう。。。
世界は確かに私にとっての世界だけど、世界には私から独立してランダムに蠢いているという側面もある。。。
もし。
彼が世界との豊潤な意味のネットワークを築こうとしているのなら、腕銃の自分への試し打ちは一旦中止して、世界の側へぶっぱなすべきだろう。
そのためには「nicht!」の言葉とその言葉の意味が必要だ。