老人がくたびれている。

class-夢。

光景-繁華街。




何年かぶりに甲府の繁華街を訪れるという夢を見ました。

その繁華街は思いのほか栄えていて、人も沢山いました。
シャッターの閉まっているお店なんてまったくなくって、客の呼び込みをする人たちも沢山います。
往来を行き交う人たちの中には顔見知りも何人もいて、今の職場の職員も見かけました。

繁華街をどんどん進んでいくと、年季の入ったお店が並んでいる雑路に入り込みました。
昔からある商店街という感じです。
きっと、商店街の人たちがいろいろ工夫をして盛り立てようとしているのだと思います。
ノボリが立っていたり、提灯がかけてあったり、昔ながらの建物に解説が書いてあったりと、観光場所としても成立するような作りになっています。

しばらく行くと、幼い頃の同級生に出会いました。
同級生は二人いました。
男性です。
一人は、僕と同じスマートフォンT-01Aを持っていました。
話を聞くと、どうやら彼はT-01Aを買ったばかりのようです。

・・・今はエクスペリアやiPhone4が主流なのに、彼はなんでまたこのスマホを買ったのか?
そもそも、携帯じゃなくていいのか?
スマホを何に使うのか?
携帯電話と間違えてスマートフォンを買っちゃう人はけっこういるみたいだし。。。
これは、PDAに通信機能が付いたものだから、使いやすい携帯電話とは違うんだ。。。

そんなことを思いながらも、同じ機種のユーザーが増えるのはうれしいし、「いやあ。この機種はね。CPUが1Gもあるんだよ。今年の4月までは最速だったんだよ。実際使ってみるとサクサク動いて快適なんだよ。いろんなことが出来るよ。」と、彼に話していました。
しかし、そのT-01Aは僕の知っているT-01Aとは違っています。
・・・T字カミソリ型なんです・・・。
T字カミソリの形をしているスマートフォンなんです。。。
でも、僕は不思議とそれはT-01Aだと理解し、彼と話しを続けています。

彼は外で遊ぶタイプの人で、僕は家の中で遊ぶタイプの人で、もともと違うタイプなので、友人なんだけど、なんかはやく立ち去りたい思いにかられて、「映画館のほうを見たくて・・・」みたいな言い訳をして、その場を立ち去ろうとしました。
すると、一緒にいたもう一人の友人が、後で会えるか?と聞いてきます。
僕は、この町をぶらぶらしたら、今住んでいるアパートに戻らなければならないので会えないと答えると、彼は、では後で電話をすると言います。
どうやら彼は何かに悩んでいるようで、その悩みを相談したいそうです。

そして、彼らと離れてうろうろしていたんですが、僕はなぜかこの繁華街の風俗店に興味を持ちます。
というのも、小さい頃から甲府の繁華街には来ているのですが、風俗店がどこにあるのか僕は知らないからです。

栄えている繁華街なら、風俗店はあるだろう。
きっと、大通りをちょっと外れたほうとかには、そうしたいかがわしいお店があるに違いないと思い、僕はふらふらと街をうろつきました。

でも、風俗店はみつかりません。
古くて活気があって、多すぎる看板ばかり乱雑している。
木造の建物がチャンクしています。

しばらく行くと、公衆浴場に辿り着きました。

僕は、何かのテレビの取材の一員になって、この公衆浴場をレポートすることになりました。
とても大きな公衆浴場で、人も沢山います。
・・・衛生面で問題があるように思える。。。
湯船に浸かっている老人にインタビューすると、彼はこれまでの自分の人生と、孫をどんなに可愛がっているかということについて語りだしました。
取材のほかのクルーは愛想をつかして出て行ってしまって、僕は取り残されたので、へんな笑顔を浮かべて老人に「もうしわけない」と謝りながらその公衆浴場を出ました。

他の客も上がってしまい、公衆浴場にはその老人が取り残されてしまった。