死をも恐れぬ勇気と大胆さ。

・・・。

・・・まずい・・・。

・・・パンツがない・・・。

・・・パンツっていうかトランクスがないのだけれど、それはすべて洗濯してしまったからだ。
実は2ヶ月ほど前まではパンツっていうかトランクスを沢山持っていたのだ。
だがしかし、その沢山のパンツっていうかトランクスは、穴が空いてぼろぼろになったものまで含めて沢山ということなのだ。

そして、穴が空いてぼろぼろになったパンツっていうかトランクスは、とてもぼろぼろなので、パンツっていうかトランクスっていうか、もはや“布(きれ)”なのだ。
そして、僕はあるときふと気が付いたのだ。

「布を履いて仕事をするものではない。布を履いて仕事をしていたら相手に失礼ではないか。いや。もし布を履いて他人と接しているときに気分が高揚したり恍惚感を感じたり多幸感を感じたりしたのなら、単なる変態ではないか。」

そうしたわけで、僕はおよそ2ヶ月ほど前に、大量のパンツっていうかトランクスっていうか布のようなものを廃棄したのだ。

そして、廃棄したことによって、僕のサイクルは狂いだしたのだ。
サイクルというか、「パンツっていうかトランクスサイクル」というサイクルが狂いだしたのだ。
そのサイクルとは、パンツっていうかトランクスを洗濯するペースのことだ。
このペースがズレテシマウコトニヨリ、今日のような事態が生じるのだ。
その事態とは、「パンツっていうかトランクスがない」。という事態であり「・・・パンツがない・・・。」という事態であり「・・・。」という事態であるのだ。


ああ。


ああ。


濡れているパンツっていうかトランクスなら大量にあるのに・・・けっこう濡れているから2~3分で乾くはずもないし・・・濡れてるけど濡れてないことにして履いてしまおうか?・・・だがしかし、そんなことをしたら僕は不快感で睡眠障害を起こして明日死ぬかもしれない。
明日死ぬのなら、それはそれで仕方のないことなのかもしれないけれども、とりあえず僕は人類が心配だから、もう少し生きていたいのだ。
というこは、僕はこの濡れているパンツっていうかトランクスをはくべきではないのだ。
ならば、パンツっていうかトランクスを履かずにいるべきか・・・いや・・・それはいくらなんでもまずい・・・なぜならば、僕のズボンはチャックが壊れているからだ。
もし、パンツっていうかトランクスを履かずにチャックの壊れたズボンを履いて出勤したのならば、ひょんなことになるかもしれない。
例のアレがひょんなことからひょんなことになって、ひょんなことになった状態でひょうんな風にひょうんとなったら、僕は恥ずかしさで道にうずくまってしまうかもしれない。
ということは、僕はやはりパンツっていうかトランクスを履くべきなのだ。



以上の理由から、僕は明日死ぬかもしれないが、その死をも恐れぬ勇気と大胆さと此の世に対する真摯な態度を維持しつつ、濡れているパンツっていうかトランクスを履くのです。。。ああ。。。よかった。。。