荘厳は不穏

class－夢。

光景－職場。

一日の仕事が終わり、もう夕方です。

僕は自分の部署に戻るため、道路を歩いています。

前方に同僚の姿が見えて、僕は「お疲れ様です」と声をかけます。

そして、僕はこの夢の中で、空を飛べることを知っています。

・・・僕はこれまでも何回か空を見たことがあるんですが、そのたびに毎回繰り返されるモチーフがあります。
それは、僕は自分が空を飛べるということを知っているということです。
僕は、頑張れば空を飛べるということを知っています。
空を飛ぶためにはちょっとしたコツが必要です
そのコツとは、自分の体を地面と反発させることです。
うまく地面と反発することができれば、その力で空に舞い上がって、その反発を繰り返すことで遠くまで飛んでいくことが可能になります。（セガサターンのソフト「バーニングレンジャー」の浮遊感です。あのゲームの中では、人がバックパックを背負って、空を飛びます。その浮遊感。）
夢によって違ってくるんですが、このコツを忘れていて、コツを思い出して空を飛ぶこともあれば、当たり前のように空を飛ぶこともあります。。。

で。

今回の夢も空を飛ぶ夢です。

僕は前方にいる同僚に「お疲れ様です」と声をかけ、同僚のいる場所に追いつくために、空を飛ぶコツを使って距離をつめます。
しかし、僕はそのまま空に舞い上がり、更に上空を目指します。

空には電線が張り巡らされています。

空には、思った以上に電線が張り巡らされています。

その電線の数は尋常ではなく、ちょっと間違えれば感電死してしまう危険性があります。

しかし、なぜか、僕には電線に当たらない確信があります。
当たらないようになっているんです。
なぜだかわかりませんが、僕の飛行は電線に当たらないようになっているようで、どんどんスピードを上げて上空を目指しても、まったく電線にあたりません。
すごい勢いで電線は流れ去っていきます。

電線空間を通り抜けると、景色は予兆に満ちています。

天気が悪くて曇り空なんですが、夕方であり、夕焼けであり、夕日に雲が照らされて、無駄に劇的です。

そして、嵐が去った後のようで予兆的です。

劇的で予兆的なんですが、曇っているので少し不気味な感じもあり、荘厳な不穏さが感じられます。

だ。

が。

空は妙だ。

その妙は、荘厳な不穏さの理由でもあります。

空を良く見ると、雲の中心から外に向かって放射線状に亀裂が入っているのです。
その亀裂は何本もあり、亀裂はいろんな色に変化しています。
夕日の赤色だったり黄色だったり紫色だったり、目まぐるしく変化しています。
その“雲の中心から外に向かう放射状の亀裂”はとても巨大です。
空には、この“雲の中心から外に向かう放射状の亀裂”のグループが２～３組見えます。

僕はその荘厳で不穏な空を見ながら飛行を続けます。

すると、浜辺が見えます。

僕は高度を下げて、この浜辺に近づきます。

この浜辺には僕の幼い頃の同級生が何人もいて、思い思いに遊んでいます。

僕は高度を下げすぎてしまったようでちょっと海水に浸かってしまったんですが、再び空を飛ぶコツを思い出して浮遊します。

目の前には友人がいます。

彼は、穏やかな笑顔を浮かべながら、黄色い一輪車に乗っています。

僕はその一輪車がどんなブランドのものか知っており、それは僕の乗っている車であるスマートをモチーフにした一輪車です。

僕は、その友人に「スマートの一輪車だね！」と告げます。