過ぎ去りし日々の光のtwitter。

twitterにはいろいろな可能性があるのかもしれません。

twitterをやってみて思い浮かぶのは、アーサー・C・クラークスティーヴン・バクスター共作の「過ぎ去りし日々の光」です。




※以下、ちょっとだけネタバレあり。




これは未来の話で、ハードSF小説です。
ある企業が、時間と空間を超えて光景を映し出す「ワームカム」という装置を開発します。
この装置は何でも見えちゃうので、最初のうちはお互いの監視装置の役目をして、人間の社会は変化していきます。
で。
このワームカムは、ワームホールを利用した装置なんで、うまいことすれば、お互いの精神をつなげることができるそうです。(僕は文系だから、その原理がちっともわからないw)
で。
お互いの精神をつなぎ合わせた<結合者(ジョイント)>と呼ばれるコミュニティが生まれます。
最初のうちは単なるコミュニティだったんですが、どんどん大きくなって、有機的にみんなつながっちゃって、すごい進化をしちゃうって話です。


クラークらしく、悲観的な話じゃなくって、ワームカムテクノロジーのおかげでいろんな苦難に人類は直面するんですが、結局は明るい未来があるって感じです。
(っていうか、今の僕らからすれば不穏に感じられる未来かもしれないけど、それもありうべき人の姿として描かれているから、やっぱり明るい未来なんだろうなぁ)


で。



まぁ、この小説を引き合いに出すほどすごくも深刻でもないけど、ブログやSNSとはまったく違う可能性があります。
(たぶん、これは注目すべき可能性。クラーク生きてたら喜ぶと思う。)

っていうのも、ブログやSNS内の日記は、一つの文章にまとめられているんです。
一度自分の頭の中で、“今日こういうことが起こったから、その出来事をこういう文体でこういう流れで表現しよう”ってまとめてから書かれます。
ですから、ちょっと現在とズレていて、ちょっと意識的なんです。
かっこつけれるし、自分の思うように表現できます。

で。

も。

twitterは140文字っていう文字制限があります。
ですので起承転結をまとめることが難しい。
切り取られた現在だけが、ぱっと表現される。
その独り言がどんどんどんどん続いていきます。


えーと。
なんていうか。。。
詩。
散文詩
現在が散在している。
次々と現在が生成されて途切れない。
生成されて途切れない。。。


・・・こういうのってなんていうんでしたっけ?・・・五七五七七の俳句みたいな感じで、上の句を受けて下の句を作って、さらにその句を受けて次の句を作ってって感じで連続的に詩が続いてく形式・・・なんか呼び名があった気がします。


そうした、生成されて途切れることのない現在の群れを大勢で共有できるから、SNSとは全然違ったコミュニティができる可能性があります。


人類は単一の有機体に進化するのか?


そうしたわけで、携帯会社には、twitterをよりリアルタイムで見れる機能を開発してもらいたいです。
そして、ゆくゆくは音声でつぶやきを共有できて、その装置を脳にインプラントすることができれば「過ぎ去りし日々の光」かも^^




・・・ひょっとして、社会はS化の傾向にある?