鉄男的内臓的ナノテック的音楽。

サイバーパンクのグルといえばウィリアム・ギブスンなのですが、彼の自己表現はクールでエッジが立っています。

もちろん、彼のSF小説ニューロマンサー」シリーズの新語症的な言葉の渦を味わうのも楽しいのですが、そのほかにも面白い表現をしています。

芸術家デニス・アッシュボウとの競作で「Agrippa (A Book of the Dead)」ってのがあるんですが、これはフロッピーに収録されたテキストで(確か)にウィルスが仕込まれていて、一度読み込んだらデータが消えてしまうってものらしいです。
(読んだことないので不正確。)

・・・きっとこれはアレだな・・・例のアレだ・・・。

彼は言葉を守っているんだ。
言葉は発語されて、もしくは記述されて語り手の元を離れると、他者の視線の元にさらされます。
そうなると、その表現はもはや語り手のものではなく、他者の視線から意味の付与をこうむったものになってしまいます。
言葉はの意図は、いつも語り手の手元から離れてしまう運命にあります。

で。

彼らは言葉を自滅させて、言葉をその場限りのものとさせて、他者の視線から逃れさせようとしている・・・僕らの背景にうごめいている意味の群れから逃れさせようとしている・・・そうしたニュアンスが感じられます。

で。

彼はクールでエッジが立ってるので、BGMはブンブンサテライツの曲がぴったりです。
小説「あいどる」の“ロー/レズ”っていう音楽ユニットはブンブンサテライツに見えてしかたがないです。

で。

ナノテックSFで面白いと感じた作家はリチャード・コールダーです。
これも学生時代に読んでいたわけだから、もう10年位前になるんですが、内臓的な物語で面白いです。
読んだことがあるのは「アルーア」と「デッド・ガールズ」です。
もうほとんどストーリーは忘れてしまいました。

で。

ギブスンみたいにクールでシュっとした感じのSFはブンブンサテライツなんですが、内臓系のSFにはソフトバレエの曲がぴったりです^^

実際ソフトバレエはテクノだし、80年代後半から90年代にかけてのいろんな力が炸裂していく感じがどかーんとなっていて快適です。
塚本晋也氏の「鉄男」とかのニュアンス。)

で。

ナノテックSFのぐちょぐちょどろどろした退廃的な感覚を思い浮かべながら、ソフバ熱が再燃しつつあります。

エゴダンスかっくいー^^
ヴァーチャルウォーかっくいー^^
スレッショルドとかホワイトシャーマンとかかっくいー^^


今度実家に帰ったら、CD探して圧縮してきます^^