虚空を射る。

LOLITA」も好きですが、キューブリックといえばやっぱり「2001」^^

もう、何十回も見ました。

人生の岐路に立たされるときとか、節目とか、悩んだときとか、ことある度に何回も見ています。

実際の2001年にはテアトル銀座にて何回目かのリバイバル上映がされて、僕も3回ほど見ました。

「2001」で有名なシーンといえば、サルが骨を振り上げて人殺しの発想をする場面とか、宇宙ステーションとか、HALを殺すシーンとか、最後のスターゲイトに突入するシーンとかなんですが、僕が個人的に好きなのは、ディスカバリー号の飛行シーンです。

確か、第2部が始まってしばらくしてからなんですが、ディスカバリー号をとても遠方から移した構図があります。

背景は黒い宇宙で、とても遠くから見た視点になっているので、ディスカバリー号も小さく見えます。

まるで、マッチ棒です。

真っ暗闇の宇宙を、マッチ棒みたいに小さい宇宙船が、たった一隻で飛んでいくといった、ちょっと物悲しい場面です。

このシーンが好きなんです。

油断をすると、泣いちゃいます^^

いろいろ比喩や隠喩として解釈できそうなんですが、そうすると無粋になっちゃうんで、あんまししません。

端的に、物悲しいから好きなんです。

で、実家の家族が、何を思ったか40インチのプラズマテレビを購入しやがりましたので、今度帰省したときはこのテレビで「2001」を見たいと思います^^