他者彼岸。

他人なんていないんじゃないの?

僕たちは他人がいるって信じ込んでるけど、他人がいるなんて嘘なんじゃないの?

他人がいないってことは、集団なんてないし、社会なんてない。

こうしたことが青年期特有の観念論的なものかもしれないってのはよくわかるけど、そもそも世界なんて現象してないんじゃないの?

現象しているって錯覚しているだけなんじゃないの?

離人感?

知的欲求的幻想に苛まれている?

っていうか、そうした欲求があるって思い込まないとやってらんねーって感じ?

本能なんて無いにもかかわらず、あるって思い込まないとやってらんないのかなぁ?

ってことは、そもそも生きていること自体、捏造されたものかもしれない。

捏造された本能に従って、捏造された生を生きて、捏造された真実を追い求めて、捏造された他人がいることを信じて、捏造された社会を生きて、捏造された世界を現象させて・・・。