97.11月上旬。

H氏のライブを見る。

画面はステージを後ろから、すぐ近くで見た図。

彼は例の黒い服。

ポケットに両手を突っ込み、体を左右にゆらしながら歌っていた。

「歌い方も独特だ」と思った。

H氏のとなりには灰色のスーツを着た、男の人がいっしょに歌っていた。
僕にはだれだかわからなかったが、中年だと思う。

次は正面から見た図になった。

曲は「〇〇」

前奏部で、H氏がバレリーナのようなおどりをする。

ユーホをかかえながら歌に入るが、音をはずしまくって、と中で止まってしまう。
ユーホをかかえて、照れ笑いをしながら、言い訳をいう。

「次にユーホを吹くことに気をとられて、音をはずしてしまったのだ」