夢の中年。

さっき、ギャオで、「Go!Go!ガジェット」(アニメ「ガジェット警部」の実写版)みたんだけど、バカで良いっすねw

ああいうバカは好きだなぁ。

そのすべてが無駄なんです。
身体の中にいろんなガジェットが仕込んであって、多機能で、いろんなことができるんですけど、ほとんど役に立たないw
・・・足がバネに変形しても、意味ないだろうに・・・w
指がライターになっちゃうし。
無駄すぎて迷惑w

こういう、高性能だけど無駄っていうのは良いですね。
マッドドクターの白昼夢みたいでw

前に「岸和田博士の科学的愛情」って漫画があって好きで読んでたんですけど、岸和田博士も無駄だったなぁ・・・。
もう頭が良すぎちゃって良すぎちゃって、その発明のほとんどが役に立たないんです・・・っていうかはた迷惑w

ロジックはスマートでなきゃいけないっていうけれど、きっと肥大化とズレは笑いの基礎なのかもしれません。

で、僕はPDAとかノートPCとか好きで、常に持ち歩いているんですけど、それは、この感覚なんです!!
ガジェット警部的なギャグなんです!!
仕事できるからとか、論理的だからとか、そんな意味はぜんぜんないし、正直、すばやく仕事をこなすんなら手書きの手帳が一冊あればそれでOKなんです。
でも、あえてPDAを持つってのは、バカだからなんです。
ギャグで冗談で無駄だから、PDAを持つんです。
いっつも、PCとうまく同期できないし、重要なメモを間違って消しちゃって後戻りできなくなっちゃったり、バッテリー切れで使えなくなっちゃうし、これは、こうしたギャグとして成立しているからダイジョブなんです!!
あー。もー。こうしたことは、同僚にも大声で力説したいんですが、力説すると本物のバカだと思われるからあんまししませんw

あー。
80年代的テクノチックなユーモアって感じ。
例えば、アメリカのバンド「DEVO」の感じ。
彼らは、De-Evolutionとかいって、テクノロジーが発展しすぎて退化した人類ってニュアンスの表現活動をしていたけど、そんな感じの無駄なんです。

別のニュアンスで、フッサール現象学って、ガジェット警部的なユーモアだと思うんです!!
(まじめに現象学をやってる人、ごめんなさい。これはバカが言ってることなんで、本気で取らないでくださいm(__)m)
本気で、世界が現象することを探っていったら、世界一難解な文章になっちゃった、みたいな感じで、「純粋現象学現象学的哲学のための諸構想(イデーン)」なんてタイトルは、ギャグとしては秀逸だと思います・・・しかも未完だしw・・・フッサールは大好きなんで、けなしてるんじゃないです。。。いとおしいっていうか、愛情の表れですw

もう、イデーンを読んでると、“じゅげむじゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつ くうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけ”的な「長すぎてもう忘れちゃったよ」ってツッコミを入れたくなってくるほどの恍惚感に襲われます。

フッサールは岸和田博士的な感じがします。

そうしたわけで、今日は「Go!Go!ガジェット」を見て勇気付けられました。
僕のやってることは間違ってないんだなぁっていうか、ものすごい肯定感を感じました。

無駄は無駄で貫き通したいです。
PDAはもう一台買いますw

で、ガジェット警部みたいな無駄な中年になりたいなぁと思います。

彼は、世界が硬化しないための“ゆらぎ性”の象徴として、人類に必要なんです。