解体は黒色。

一昨日、笑顔が0円の某大手ハンバーガーショップに行きました。

ドライブスルーへスマートで来店です。

注文するものはだいたい決まっていて、比較的大きなハンバーガーと、チーズ入りのハンバーガーで、飲み物はノーカロリー・コカコーラのLサイズです。

マイク越しに注文し、車を回すと、かわいらしい女の子が笑顔で迎えてくれます。

満面の笑みで注文を繰り返してくれて、“こんなすばらしい笑顔で接客をされるのは気持ちの良いものだ。しかもタダだなんて。キャバクラや風俗なら結構なお金を払わなければならないのに、こんなチンピラPごときに笑顔を振る舞ってくれるなんて、なんと職員教育の行き届いた企業なのだろうか。これからもこのお店で、比較的大きなハンバーガーを買い続けよう。メタボなんて気にせず、高カロリー食を食べ続けよう。”と、僕は思いました。

そして、注文した商品が出来ましした。

店員の女の子は、やっぱりかわいらしい笑顔で、僕に品物を渡してくれます。








その瞬間。。。





彼女の笑顔の後ろで。。。







黒光りする異端の類型、すなわちゴキブリが壁をはっていったのです。






ゴキブリは威風堂々と、企業体の理念なんてあざ笑うかのように悠然と、女の子の後ろを通り過ぎて行きました。

僕の脳内は、ほんの一瞬だけ判断停止がかかり、“ゴキブリがいることを指摘しようか?”とも思ったのですが、やめました。

あの満面の微笑みを、あのキャバクラ嬢や風俗嬢には出来ない0円の微笑みを、あの企業体の理念に犯された、捏造された善意の微笑みを、ゴキブリによって曇らせることは僕には出来なかったのです。

僕は何も見なかったことにして帰路につき、僕は部屋で一人で比較的大きなハンバーガーを食べました。

・・・不思議と・・・味が違ってきます。。。

パンと肉と野菜をかみしめる度に、プレッシャーを感じます。
かみしめる度に、脳内では黒光りする漆黒のプレッシャーが反響し、比較的大きなハンバーガーを口腔内から押しだそうとします。
僕は負けじと、“この中にプレッシャーはいないんだ。。。いないんだ。。。”と呪文を唱え続けますが、黒いプレッシャーは退いてくれません。

半分まで食べた時点で、僕は自分の敗北を認め、コンビニに弁当を買いに走りました。


・・・当分の間、0円の微笑みは黒いプレッシャーに隠されることになりそうですw