リメイク版の『サスペリア』はおもしろかった!

リメイク版の『サスペリア』おもしろかった!
っていうかびっくりした!
まさか、こんなにも身体的な舞踊映画だとは思わなかった!!

いやあのね、僕は『サスペリア』のことをよく知らなかったんだよ。今日、キネカ大森でオリジナルの『サスペリア』を観たんだけど、実は今回が初見だったんだ。

でね、オリジナルを観た感想は、“色彩と音響の映画”って感じだった。色と音を楽しめたから、クライマックスが謎爆発の連続だったとしても、それも時代的な工夫として受け止めることができた。

で、今日は、“『サスペリア』は色彩と音響の映画だ”という構えを持ったまま、リメイク版を観に行った。リメイク版も事前情報はほぼ無しだ。そしたら、なんとこの映画は思いっきり身体に力点が置かれていたんだ!

僕は舞踊については全然わかんないんだけど、以前、何かの展覧会にコンテンポラリーダンスのコーナーがあって、その時は“言語化する以前の感覚を、身体を使って表現することの直接性”みたいなものにクラッときたものだ。

でね、リメイク版は、この直接性の領域で活躍する表現者たちの、“底の方で繋がっちゃう感”みたいなものが肝になっているようなんだ。そして、その感覚を超常的なものへと暴走させて、ホラーとして描いているようでもあった。

まぁ、ちょっとやり過ぎっぽいところもないではないけど、最後までステキに綺麗で、観ていて気持ちよかったな。

いやはや、今日はおもしろい一日だった。オリジナル『サスペリア』で色彩と音を感じて、リメイク版『サスペリア』で舞踊の身体感を味わうことになったんだもんな。思ってもいなかった。

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