『R100』について。

まっちゃんの『R100』は好きなんだけど、もっともっと観念的で独りよがりでわかりにくくしてもらいたかったな。

っていうのも、表現の仕方が浅はかな感じがするんだ。浅はかだから見ていて気恥ずかしくなってくる。。。

もちろん、SMっていう設定は釣りで、本当のテーマはなんか別のところにあるってのはわかるんだけど、釣りテーマのSM像が普通の人が誰でも思い描くようなSM像なんだ。小さい子供でもわかるSM像っていうのかな?・・・小さい子供がふざけて「女王様とおよび!」というような浅はかなSM像というのか(いや、もちろん、それぞれの女王様のプレイはまっちゃん独特の発想で面白いんだけど、あくまでSM像というところでね)・・・だからその時点でみていて気恥ずかしく感じてしまう。しかも、変に笑わそうとするような展開があったり、テレビ番組のような構図になったりするし、なんとも中途半端なんだよなぁ。

そういう媚びたような設定や展開は全部無しにして、もっともっと抽象的で観念的で独りよがりでどうしようもなかったら、もっと本当のテーマが際立つと思うし、おもしろかったかもしれないのになぁ。

それから、最後の歓喜の歌はあまりにもベタすぎると思う。ああいうベタな表現をみてると気恥ずかしくなっちゃって。。。

だからもう、変にお笑いとか、他人に理解してもらおうとか、そういうことはいっさい捨てちゃって、行き着くとこまで行っちゃわないと、中途半端な“お笑い出身の映画監督”になっちゃう気がする。。。

でもまぁ。泣ける映画や笑える映画や芸術映画はたくさんあるわけだから、そのどこにも属さないという意味ではありかもしれない。その意味では、この映画中でみられるメタな視点も意味を持ってくるのかな?ああそうか、それも含めて『R100』ということか。

評価としては、一般的な商業映画よりは断然おもしろい。だけど、芸術作品になり損ねている映画だと思うから、見ていてモヤモヤしてくる。って感じか。

あ。感想書こうと思ったら感想にならなかったwこれじゃ意見だw
そろそろDVDとか出るんだっけ?
もう一度観てから感想書こうかな。