詩:「希望・白ゾハール」

白色の下の方には普段は何もいないのだけれども、カメムシがいる可能性があります。

そうして。

牛乳という飲み物は、飲むことによって、人間に取り込まれるのです。

僕は善悪に取り込まれるのです。

そうして。

飲むことによって、牛乳の入れている容器は。

空になり。

その空になった容器のそこの部分には、カメムシがいる可能性があるのです。

そのカメムシがいる可能性はあるのだけれども、死の先駆。

カメムシは動きがゆっくりした生き物です。

僕もゆっくりした生き物だけれども、カメムシよりは動きが早いと思うそのことは、僕という主観時間から見られた横暴みたいなものだけれども、カメムシにハイターをかけると、そのカメムシは動きが素早くなります。

その動きの素早さは、僕という人間の主観時間から見られた素早さなのだから、やはり人間の横暴なのです。

そうして。

牛乳瓶の底のほうにいるカメムシは生きているのか死んでいるのかわからないのだけれども、ハイターをかけられたカメムシは確実に動きが早くなり、結局は死ぬのだけれども、生き生きしていたのです。










人間に取り込まれている僕は善悪に取り込まれているのであり客観を時間の内に取り込むのであり、カメムシの動きは早くなるので、牛乳を飲み干すときにはその底の方にカメムシがいるのかどうか思念したほうがよい。