思念島。

Class-夢。

光景-島。




夢の島は思念に溢れているらしいので、もし僕が埋め立てられた島にいるのならば、その島は“思念島”と名付けられるべきなのです。

そして僕は、僕の夢の中で埋め立てられた夢の島にいます。

僕は思念島にいるのです。

この島は、いくつかの橋で大陸に繋がっています。
この橋は大切な橋なので、定期的にメンテナンスをしなければなりません。

そのときも、定期的な橋のメンテナンス工事が行われていました。
橋には足場が組まれ、思念島と大陸とが滞りなく行き来できるように、技術者が作業をしています。

だがしかし。
どうした手違いか、この島と大陸を結ぶ橋がすべて取り壊されてしまいます。
それは、誰かの悪意で取り壊されたとかそうしたことではなくて、メンテナンス工事の手違いで橋は取り壊されてしまったのです。

最後の橋が取り壊された瞬間、思念島は海を漂い出します。

しばらくはゆっくりとのんびりと海を漂っているのですが、どうやらメンテナンスの手違いで大陸から切り離されてしまった島は思念島だけではないようです。

前方に思念島と同じように漂っている島が発見されます。

そして、思念島はこの島と衝突することになります。
衝突する運命にあることがわかった瞬間、僕の頭にはあるイメージがわきます。

「この衝突はとても大きなものになるから、通常の方法では対処できない。“大地を背にして寝そべる”という方法でやり過ごさなければとんでもないことになる」

このようなイメージがわいたので、僕は大地を背にして寝そべる方法を使い衝突の衝撃を回避します。

不思議なイメージがわいたので、僕は世界中でおかしなことが起こっているのではないかと思い、世界中の様子を調査します。
すると、世界は終末に向かっているようです。

世界は終末に向かっている・・・。

しかし、世界の終末は昔から想定されていたようです。
世界には昔からの取り決めで、こうした事態のために、誰のものでもない「無償の土地」が確保されているみたいです。

・・・上空俯瞰的な視点に変化し、その土地の場所が示される。。。
こうしたイメージが頭の中に投影されること自体、昔の人たちの知恵なのかもしれません。

かくして、思念島のいる人間たちは、「無償の土地」を目指すことになりました。

だがしかし、思念島の中では秩序が崩れ、生け贄の儀式をすることがまかり通ってしまっているのでどうにかしなければならない。