抗う。

映画。

を。

見た。




・・・久しぶりに映画を見ました^^
最後に見たのは「クローバーフィールド」だったはずです。
ドラゴンボール」とか「地球の制止する日」とか、みたい映画はいろいろあったけど、なんだかタイミングが合わず・・・っていうか行くのだるくって行ってなかったんですが、今日、久しぶりに映画館に行きました^^

平日の映画館って良いですね^^

人が誰もいないんです。

今日見た映画は「スタートレック」ですが、観客は二人でしたw
150人くらい入るところだったんですが、ほぼ貸しきり状態でみれました^^

で。

映画が始まる前に、映画の歌が流れます。。。

「映画って良いものだ。みんなで見るから感動もたくさん感じられるのだ。みんなでみるから一体感が生まれるのだ。マナーを守って楽しく見るのだ。」

という内容の歌です。。。

が。

観客二人だしw
“みんな”ってわけでもないしww
ってことは、そんなに一体感もないだろうしwww

・・・まぁ、この歌はこの歌で笑えたから良いんですが、映画は最高に面白かったです^^

僕はトレッキーってわけじゃないんですが、とりあえず、60年代の「宇宙大作戦」はビデオで出ている分は微妙に見ていて、80年代~90年代にやっていた「ザ・ネクスト・ジェネレーション」も水曜の深夜によく見ていました。
「ディープスペース9」も途中まで見ていたり、今はスタートレックシリーズじゃないけど、「アンドロメダ」を見ています。

で。

今回はカークが士官学校に入って、艦長になるまでの話です。
宇宙大作戦」の内容はほとんど忘れていたのですが、映画を見ていくうちに徐々にキャラクターを思い出してきました^^
船医のマッコイや通信士のウフーラ、若々しくてかっくいー^^
アジアンであるスールーは、格闘シーンなど見せ場もあって、どきどきわくわくです^^
・・・チェコフやスコッティは・・・正直忘れてましたw
どっちがどっちだか忘れてたw
そういえばいたなぁって感じですが、チェコフのサバンっぽい感じはキュートです。
スコッティは個性的だなぁ^^
スポックは良いですね。
論理や理性を重んじるとかいっときながら、直情的なところもあって、共感がもてます。

で。

どいつも反抗的なんだよなぁ。
・・・なにかに抵抗しようとあがいている様が見て取れる。。。


・・・大学4年生の頃のあの感じだ・・・。


社会に出ろって言われて、そうするのが真っ当だと理解はできているんだけど、まったく納得できないでいた、あの頃の感じだ。
僕はあの頃、ヒラサワの『救済の技法』っていうアルバムがお気に入りで毎日聞いていました(MDで^^なつかしいね。MD^^メガドラじゃなくってミニディスク^^)。
歌詞のなかで、「この世の人たちよ、あなた方の気は確かなのだろうか。ああ。賢者がまた今日も飛び降りていく。」ってのがあります(著作権上、歌詞は一部変えてあります)。
何の疑問も持たずに就職を決めて社会に飛び出していく同じ学年の人たちを見ていて、なんだか、飛び降り自殺をしている人たちを見ているようでした。
(この辺のニュアンスは、神林長平の小説「七胴落とし」がぴったりです。)




僕は微妙に音楽をしていて、自由な自己表現をしていたことに関係があるからなのかもしれません。
僕にはアトピーがあって、どうしても日常が正常からずれ落ちてしまっているっていうことに関係があるかもしれません。

僕は、日常性や常識性を強要してくる社会に出て行くことが、どうしても納得できなかったのです。


・・・その人の持っているクリエイティビティーが抹殺されていく・・・。
・・・賢者は次々と正常の中に飛び降り自殺をしていく・・・。


そうしたわけで、僕はほとんど就職活動をせずに、もちろん就職せずに、学校を卒業したのでした。
そこからバイトをして、音楽して、作った曲が「倫理・実用」と「群体」と「S-I」です(くわしくはMyspaceにてw(http://www.myspace.com/phizlabstructures ))

で。

そうした違和感や疑問を無視せず(っていうかそうしたものが僕を無視してくれなかったんだけど)にいたら、現象学とか精神保健の領域に行き着いたわけです。




・・・カークは、偉大な父親に縛られている・・・。
12分間だけ艦長を勤め、800人の命を救った父親の偉業に縛られている。
彼は反抗的な人間で、いろんな規則にケチをつけるんだけど、そうした父親像に抵抗しているように感じられます。

・・・スポックは、自分の生い立ちに縛られている・・・。
バルカン人の父親と地球人の女性の間に生まれた彼は、生まれた瞬間からイレギュラーでした。
バルカン人にはない情動的な部分と、地球人には少ない論理や理性の静けさを知っている。
そして、そうした履歴に抵抗しながら生きています。


たぶん。

社会機械に抵抗していくには、彼らの持っているランダムな「ゆらぎ」みたいなものが必要なんだろうな。
そうした未規定的なものが“若さ”ってことなんだろうなぁ。

年配の人の中にも若々しい人がいるけど、そうした人たちは、単に身体的に若々しいってわけじゃないみたいです。
なんだかゆらいでいて、この世に疑問をもっている。

今日見た「スタートレック」は、単純に娯楽映画なんだけど、そういう初発のニュアンスみたいなものを掘り起こされる感じがしました。

このキャストでシリーズ化しないかなー^^