混濁の部屋。

僕は、この数年間、自分の部屋でまじめに本を読んだことがありません。

まじめな本を読むときは、図書館やファミレスや喫茶店など、他者の視線がある場所でなければなりません。

僕の部屋混沌としているんです。

以前の記事で記した、“ハレ”と“ケ”が、僕の部屋では融合しているんです。
ですので、大切な本を読むときとかは、僕のことを規定してくれる、他人の視線がある場所でなければダメなんです。

でも、そうした場所はお金がかかります。
(図書館は無料ですが。)

ですので、僕は僕の部屋の中に“ハレ空間”を作ることにしました。

音楽の機材とパソコンの在る机の上を、そのほかの場所から区切ろうと思うんです。

で、それ以外のものが、自分の空間の中に入ってこないようにしてみます。

たぶん、きちんと理性機能が働いている人なら、こんな区別を試みなくても良いんでしょうが、僕はデュオニュソス的な人間なんで、注意力が次々と移り変わってしまいます。
もちろん、そうした注意力の移り変わりが、創造力に繋がることもあります。
しかし、創造力に繋がるときも、その創造力を縛り付ける、ある程度の形式性が必要になります。

ですので、僕は、勉強したり想像したりするときに、世界の余計な意味を遮る、“ハレ空間”が必要になるのです。

おそらく、次の給料が出てからは、ホームセンター巡りをすることになると思います。

混濁の部屋から“ハレ空間”を取り出すことは可能でしょうか?