標語。

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街を歩いていたら標語が目に入りました。


「マナーからルールへ、そしてマナーへ」


なんか、どひぇーって感じでした。
がびーんって感じでもありましたがひょえーって感じでもありました。
しかし、うひぇーって感じではありませんでした。
ずっこけました。
せっかく3歩進んだけど2歩戻っちゃったみたいな、そんなもどかしさがありました。


そんなもどかしい表現をするのならば、いっそのこと・・・



「マナーからルールへ、

そしてマナーへ、

やっぱりルールへ、

でもマナーへ、

だがしかしルールへ、

よしんばマナーへ、

いろいろあるがルールへ、

つらくてもマナーへ、

しかしながらルールへ、

そうはいってもマナーへ、

そんなことをいってもルールへ、

なんとしてでもマナーへ、

もうすでにルールへ、

ふりかえりみてマナーへ、

明日は明日のルールへ、

切ない思いはマナーへ、

いじめられてもルールへ、

いじめてもマナーへ、

嗚咽がルールへ、

諦念がマナーへ、

くるしまみれのルールへ、

無責任にマナーへ、

他者を蹴落としてルールへ、

悪意でマナーへ、

多幸感に包まれながらルールへ、

よくわからないがマナーへ、

どうしてもルールへ、

でマナーへ、

がルールへ、

ぽマナーへ、

ごルールへ、

そマナーへ、

めルールへ、

ぴマナーへ、

くルールへ、

善意でマナーへ、

犠牲的にルールへ、

いくつもの心躍る出来事や幼いころ母親に怒られ祖父に慰められたあの出来事がいまだに自分の中に残っており夜中シャワーを浴びているときに不意に思い出されてもマナーへ、

歯槽膿漏で歯茎がもぞもぞとむずがゆくてたったひと時の快楽の為に歯ブラシで歯茎をごしごし磨いたらそこが傷ついてしまって口内炎になって口内炎だらけになってご飯を食べるときもまるで贖罪の思いに苛まれながら食べることになったとしてもルールへ、

マックでハンバーガーを二個注文しようとしたけど店内が少し騒がしかったからジェスチャーをして伝えようとして右手で“2”を形作りこちらの思いを店員さんに伝えようとしたらピースサインをしていると勘違いされ怪訝そうな顔をされて結局ハンバーガーは1個しかこなかったけれどもいま思い返せばそれはそれで良い思いでかもしれないし飲み会での笑い話になるという前向きな思いで大きな一歩を進み始めることができるのかできないかはその人の現在の体調とまたはその人を取り巻く人的または環境的要因が決めることであってその人が前向きであるかは一概には言えないのだけれどもそうはいっても“そんなの関係ねぇ”という例の海パンの青年がおおきく腕を振りかぶりながら例のオモシロセリフをしゃべりだしこの世のすべてと自分との関与を否定して結局この世は実体のないものなのかもしれないとガテーガテーパーラガテー的な諦念感と恍惚感とを共に感じながらもやっぱり後ろ向きよりは前向きのほうがどちらかというと良い感じがしないこともないのかもしれないのだけれどもあの店員さんも休憩時間に同僚と無駄話をしているときに“さっきのお客さんさーいきなりわたしにVサインしだしたのよー”みたいなことで場がちょっと和みだして穏やかな笑が訪れるのだとしたらそれはそれで無駄じゃなかったんだと思うのならば“ああ僕は少しでも人様の役に立つことができたのだなこれで明日から他者の視線を気にして幸福を目指さなくても良いのだな良かったものだ”的なニュアンスのことを感じたり感じなかったりすることが全可能的な世界の中の一分岐の一つの類型として選べとられる可能性を許すことができるのだろうかと若干怯えた笑顔で今日の一日の終わりを振り返ったとしてもマナーへ。」



・・・みたいな標語があったらどうだろうか?