突風。

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この1ヶ月は感情が突風のように吹き抜けていった。

というのも、相方が妊娠したんだ。
お互い四十越えてるから子供に執着しすぎないようにしつつも、なんとか御子に出会える可能性が生まれた。

限りない嬉しさを感じたし、それとともに不安も感じた。
心拍が聞こえた時は嬉しかった。
そして夫向けの妊娠についての本とか買って読み込んだ。

4月2日は本当に素晴らしい日だった。相方と公園で桜を眺めたんだ。コロナの真っ只中だから通り過ぎるくらいだったけど、素敵な桜だった。その足で母子手帳をもらいに行った。嬉しかった。平和で穏やかで、幸福感に満ち溢れていた。

結果として御子は僕らから去っていった。
でも、こんな経験ができるなんて思わなかった。わずかな間だけど、未来が一気に開けて、満たされた感覚を味わうことができた。自分を支えている価値観が一気に変わった。もう、これだけで僕は相方と御子に感謝したい。多分、御子はこの経験をさせてくれるために、一瞬だけど此の世に現れてくれたんだろうな。本当にありがとう。