スキル-“施錠”。

仕事柄、いろんな人に出会います。

まじめで疲れている人と出会うことが多いです。
そうした人の多くは、形式的な“~ねばならない”の命題に自己規制されちゃってます。
仕事の場面だと、“仕事をこなさなければならない”って感じ。
理念に現実がねじ曲げられてしまっている。

“~ねばならない”が仕事にとどまっているうちはまだいいんだけど、仕事以外で“~ねばならない”に規制されている人を見たときは結構キツイ。
たとえば、プライベートで遊びをしているときにも、“楽しまねばならない”といった形式性にとらわれていると、その人は遊んでんだか仕事してんだか、まるでわからなくなってしまう。
つまんねーときはつまんねーのに、その人はつまんねーっていう直接的な現実を、“~ねばならない”という形式性によって、楽しむべきものに作り替えてしまうのです。
直接的な現実をそのまま受容できなくて、形式性で矯正して、ねじ曲げて捉えてしまうってことです。
理念に現実がねじ曲げられてしまっている。

さて、ここで必要になってくるのは、押し寄せてくる直接的な現実をドライブするためのスキルです。直接的な現実を形式性を使ってねじ曲げるのではなく、うまくスルーする方法です。

実は心には鍵があって、閉じたり開いたりできるようになっています。そして、残念ながら社会的な形式の一つ、美徳と呼ばれる価値評価は、心に鍵をかけることを毛嫌いします。ひどいときには、心を閉じることを悪いことだとしてしまう。でも、心に鍵をかけることは、現実をドライブするための大切なスキルなのです。

つまり、心に鍵をかけっぱなしにしていると、それは病的といえるかもしれないけど、都合よく鍵をかけないと、現実を乗り切るのは難しいということです。

そうしたわけで、現実をねじ曲げて捉えるのではなく、上手にスルーする方法として施錠の技法があるわけです。

で、僕の今の職場、結構仕事がきつかったりするから、うまく心に鍵をかけて乗り切らないとなんないなーっていう感じですw